カフェ運営の損益分岐点
カフェ運営の損益分岐点(Break-even Point)は、収入が費用と等しくなり利益がゼロになる売上高または販売数量を指します。この損益分岐点を把握することで、どの程度の売上が必要かを明確にし、経営計画や価格設定に活用できます。
損益分岐点の計算方法
損益分岐点の基本的な公式は以下の通りです:損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – 変動費率)損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)
用語の説明
- 固定費
売上に関係なく発生する費用。例:家賃、人件費、保険、減価償却費。 - 変動費
売上に応じて変動する費用。例:材料費、仕入れコスト。 - 変動費率
売上に対する変動費の割合。以下の式で求めます:変動費率=変動費÷売上高変動費率 = 変動費 ÷ 売上高変動費率=変動費÷売上高 - 限界利益率
1 – 変動費率で表されます。売上から変動費を引いた「限界利益」の割合を示します。
具体例
仮定:
- 月の固定費:30万円(家賃20万円、人件費10万円)
- 変動費率:40%(材料費や仕入れ)
- 1杯の平均単価:500円
計算:
- 限界利益率限界利益率=1−0.4=0.6限界利益率 = 1 – 0.4 = 0.6限界利益率=1−0.4=0.6
- 損益分岐点売上高損益分岐点売上高=300,000÷0.6=500,000円損益分岐点売上高 = 300,000 ÷ 0.6 = 500,000円損益分岐点売上高=300,000÷0.6=500,000円
- 損益分岐点販売数量損益分岐点販売数量=500,000÷500=1,000杯損益分岐点販売数量 = 500,000 ÷ 500 = 1,000杯損益分岐点販売数量=500,000÷500=1,000杯
結果:
このカフェでは、月に1,000杯の販売が必要です。それを超える売上が出れば利益が出ます。
損益分岐点を下げる方法
- 固定費の削減
- 安価な場所に移転
- スタッフの人数を調整
- 変動費の見直し
- 材料の仕入れ先を変更
- 廃棄ロスを減らす
- 単価の引き上げ
- 商品の付加価値を高めて価格を上げる
- セットメニューやオプションの提供
- 客数の増加
- マーケティングを強化
- リピーターを増やす
これらを実践することで、経営の安定化に繋がります。
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