イタリア料理店を開業するならこれをやろう!失敗しないための方法
イタリア料理といえばパスタやピザなど、大人から子どもまで大人気ですよね。
高級店からお手頃なファミリーレストラン、家庭の味として思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そんな人気のジャンルだからこそ、開業するにはライバルも多い激戦区。
そこで今回は「独立してイタリア料理店をはじめてみたい」と考えている人に向けて、絶対にやってほしいことからあると役に立つ資格まで、まとめてみました。
コンセプトを決めずして、店を開けるべからず
コンセプトは必ず決めよう
イタリア料理店に限らず、飲食店を開業する上で最も大事な準備とはズバリ、コンセプト作りです。
飲食店を開業するには少なくとも数百万円の資金がかかります。
にも関わらず、開業して2年以内に閉店となる飲食店が6割以上にもなるのです。
なぜこんなにも、飲食店経営に失敗してしまう人が多いのでしょうか。
その理由は「店の具体的なコンセプトを考えないまま開業してしまった」からです。
ではこういった事態にならないために、どのように店のコンセプトを決めていったら良いのかを説明していきます。
5W1Hを念頭に考える
飲食店の具体的なコンセプトとは、メニューや内装、雰囲気のことではありません。
ビジネスでもよく使われる5W1Hに沿って考えていきましょう。
【What・・・何を?】
何を売るのかをまず考える必要があります。
イタリア料理店ということは決まっていても、その形態はさまざまです。
この点に関しては、後ほど詳しく解説しますので参考にしてください。
【Why・・・なぜ?】
なぜお客様はそのお店を選ぶのか?
なぜあなたはそのお店を出店したいのか? 考えてみましょう。
ex…
「デートに最適」「一人で気軽に食べられる」「こだわりの食材、素材を色んな人に知ってほしい」
【Who・・・誰に?】
ターゲットとなる客層を細かく想定することは非常に重要です。
具体的なシチュエーションを想像しながら、人物像を作ってみると良いかもしれません。
ex…
「家族連れ」「観光客」「サラリーマン」「20代女性」
【Where・・・どこで?】
ターゲット層を決めれば、出店するエリアも絞りやすくなります。
お店の特徴によっても、どんなエリアが良いかは違ってくるでしょう。
ex…
「ビジネス街」「繁華街」「とにかく駅近」「郊外で広い駐車場が確保できる」
【When・・・いつ?】
営業時間や、店舗によっては定休日の設定をします。
お店周辺の地域情報や人の動きを調べて、集客につなげます。
ex…
「ランチを重点的に」「ビジネス街だから土日は休み」
【How・・・どのように?】
どのようにお店を運営していくか、多方面から考えていきます。
今の時代にあった戦略も必要不可欠でしょう。
ex…
「テイクアウトもやってみる」「SNSを積極的に使って情報発信」
形態を決めれば、お店ができてくる
具体的なコンセプトを決めたら、イタリア料理店の形態についても知っておきましょう!
イタリア料理店の形態とは
イタリア料理店と一口に言っても、その形態は大きく分けて4つあります。
コンセプトをしっかり定めたら、自分のお店に合う形態を選びましょう。
①リストランテ
いわゆる高級レストランといわれ、イタリア料理店の中でも最高級の格付けをされています。
②トラットリア
リストランテと比較するとカジュアルなイメージですが、前菜から始まるコース料理が食べられることが特徴です。
③オステリア
イタリア版の大衆居酒屋といったところで、ご飯もお酒も提供するより庶民的な飲食店です。
④ピッツェリア
ピザを専門に扱うイタリア料理店です。言葉の通りでわかりやすいですね。
統一感を意識しよう
コンセプトと形態が決まれば、メニューの内容や価格、素材の品質、集客方法まで開業するために必要なことがどんどん決まってくるはずです。
ここでどこかにズレが生じてしまったお店は、やはりうまくいきません。
極端な例にはなりますが、ビジネス街の真ん中に高級リストランテをオープンするのは違和感がありますよね。
コンセプトや形態は明確で、さらにお客様のニーズに合っていることが成功への鍵なのです。
アピールにもなる!?イタリア料理店開業にあると良い資格
イタリア料理店開業に資格は必要か
イタリア料理店を開業するにあたって資格は必要なのでしょうか。
そもそもジャンルを問わず、飲食店を開業するためには必須の資格が存在します。
食品衛生責任者
各店舗に必ず1人必要な資格です。
調理師や栄養士などの免許を持っていない人は、各都道府県で実施している講習会に参加することで資格を取得できます。
防火管理者
条件に該当する場合に必要となる資格です。
収容人数が30人以上の店舗では選任が必要となり、各地の消防署が実施する講習会を受講します。
その他にも保健所や消防署への手続きが必要となりますので、忘れずに行いましょう。
必須ではないけれど、イタリア料理店を開業するにあたって役に立つ資格もありますので順番に紹介します。
ソムリエ
イタリア料理といえばワインが欠かせませんが、ソムリエはイタリア料理店開業に役立つ資格です。
ソムリエの資格を取得することで、ワインを中心としたお酒の知識をつけることができます。
「ワインの種類が豊富」「ワインにあったこだわりの食事メニュー」などライバル店との差別化も可能です。
また、ソムリエは一般的にも認知度が高い資格ですので、お客様からの信頼も獲得できるでしょう。
イタリア料理ソムリエ
イタリア料理ソムリエとは、日本安全食料料理協会が主催する認定資格です。
食材の扱い方や種類、イタリア各地の料理の特徴やテーブルマナーに至るまでさまざまな知識が問われます。
関連する資格として日本生活環境支援協会が主催するイタリアンコーディネーターという資格もあります。
いずれの資格もイタリア料理の基礎が学べますので、今後のメニュー開発にも一役買うのではないでしょうか。
まとめ
今回は、イタリア料理店の立ち上げを検討している人に向けて役立つ情報をお届けしました。
厳しい現実もありますが、自分のお店を持つためにあれこれ考える時間はワクワクしますよね。
具体的なコンセプトと形態をしっかり決めて、お客様の笑顔が溢れるイタリア料理店を作っていきましょう!