【2023年最新】洋食店の制服デザイントレンド傾向
洋食店を立ち上げるにあたって、物件決めやメニューの考案、内装を整えたり調理器具や什器の調達、その他スタッフの採用・教育など…準備すべきことは盛りだくさんですよね。
働くスタッフの制服選びも、そんな開店準備の一環ですが、カタログを開くと
「たくさん種類がありすぎて、結局どれがいいのか分からない」
「サンプルを取り寄せて、1つ1つじっくり選ぶ時間なんてない」
と感じてしまうかもしれません。
今回は2023年現在、ラインナップされている洋食店の制服から、特にトレンドや時代の流れに即した新しい傾向やデザインについて解説します。
これから新規でお店を立ち上げるオーナーさんや、既存の制服のイメージの刷新をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
洋食店のキッチンスタッフの制服デザイン
HACCP対応デザイン
2021年より、あらゆる食品事業者で義務化されたHACCP(Hazard, Analysis, Critical, Control, Point)。
ユニフォームでは異物混入などの事故を未然に防ぐため、機能性をデザインに落とし込んだHACCP対応商品が多くラインナップされています。
例えば、毛髪の落下を防ぐため、髪を全て包み込めるネット付きの帽子。
またボタン等の落下を防ぐため、ファスナー開きになっているコックコート。
その他、体毛の落下を防ぐために袖の内側や、腰の内側部分にネットが付いたコックコートや、パンツでも裾の内側にニット素材の別布が付いているものなどが展開されています。
その他、あらかじめ食品を取り扱う現場に不要なものを持ち込めないよう、制服のポケットをデザインからあえてなくした商品なども出ています。
機能性は重視していながらも、デザインは一見HACCP対応のユニフォームだとは分からない、おしゃれで色展開豊富なものが多いのが特徴です。
制服を選ぶ際は、デザインにプラスアルファしてHACCP対応のユニフォームを検討してみるのもおすすめです。
レディースに特化したコックコート
コックコートは、男女兼用であることがほとんどですが、その場合はどうしても男性に合わせたデザインになってしまいます。
特に小柄な女性には丈や袖が長すぎたり、肩幅が合わなかったりすることもあるでしょう。
大きすぎる制服は重さや動きづらさを生み、結果としてパフォーマンスの低下にもつながりかねません。
そこで女性専用のコックコートに注目が集まります。
立体裁断で女性の体に程よくフィットするレディースに特化したコックコートは、厨房で働く女性スタッフ向けに最適です。
デザインもスタンダードなものから、ボタンや襟に特徴かあったり、コックジャケットと呼ばれるデザイン性の高いものまで幅広く展開されています。
おしゃれなディテールやカラーのコックコート
綿100%のオーセンティックなタイプの白いコックコートは定番人気ですが、おしゃれでデザイン性の高いコックコートも多数ラインナップされています。
例えば、欧米の高級レストランなどで主流となってきているシャツタイプ。
美しいシルエットと、ボタンが表から見えないすっきりとしたデザインが特徴で、着脱はスナップボタンで簡単にできる点も魅力です。
こうしたデザインは、海外志向の強い店舗や次世代型の店舗にふさわしいでしょう。
またモノトーンのパイピングや、ボタンに特徴があるデザインなど、さりげないワンポイントが施されたコックコートも支持されています。
その他、襟、袖の折り返し部分、ボタンなどがカラー配色されたタイプは、エプロンも店舗のテーマカラーで揃えれば、ホールスタッフのみならずお店全体で統一感を出すことができます。
洋食店のホールスタッフの制服デザイン
洋服のようなカジュアル化が加速
もともとキッチンスタッフと比較して、制約の少ないホールスタッフの制服ですが、よりバリエーションが増えコーディネートの幅が広がっています。
傾向としてはトレンドを取り入れたデザインや、気負わずナチュラルに、私服の延長のようなイメージで着られるデザインが多くラインナップされています。
トレンドラインとしては、袖や背中にタックが入り、ふんわりとしたシルエットのシャツや、リボン付きのブラウス。
エレガントなソムリエ風ドレスエプロンや、美シルエットのワイドパンツなど、従来の制服のイメージをアップデートさせる新しいデザインが続々と誕生しています。
トレンドのゆったりシルエットを取り入れつつも、だらしない雰囲気には決してならないよう工夫が凝らされたデザインです。
シャツにはギンガムチェックやストライプ、デニムやダンガリーなど、柄や質感に表情のあるものも人気です。
店舗で働く従業員にも着る楽しみを提供し、高いデザイン性やコーディネート力のあるユニフォームでお店のブランド力強化にもつなげることができるでしょう。
SDGsを意識した環境に優しいデザイン
昨今企業のみならず、多くの消費者にも浸透したSDGs(Sustainable Development Goals)。
各ユニフォームメーカーからも、SDGsを意識した商品が数多く見られるようになりました。
例えば、野菜や植物から生まれた色で合成繊維を染めたもの。
オリーブやワイン(ぶどう)の搾りカスや竹炭、玉ねぎの皮など、もともと廃棄される予定だった原料から成分を抽出し、素材の色をつけたユニフォームが多数展開されています。
また、日本国内の使用済みペットボトルから誕生させた、リサイクル繊維(ポリエステル)を使用した商品や、焙煎コーヒーのカスを生地に練り込んだ商品など、多種多様な方法で再生可能な原材料を使用しています。
デザインとしては、主に色に注目され、人工の染料では出せない趣のあるニュアンスカラーが特徴です。
消費者のエシカル思考も高まる中で、そのニーズに応えるべくオーガニックレストランや自然派カフェなども次々とオープンしていますが、そうしたお店の雰囲気にとても映える絶妙な色合いの制服です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
新たな洋食店の制服デザインのトレンドとして以下の3点が挙げられます。
- HACCPやSDGsなど時代の流れに即した、新しい制度や取り組みを意識したデザイン
- 空調服デザインや、女性専用のコックコートなど、より現場で働く従業員の快適さを追求した商品
- 制服のさらなるカジュアル化が進み、トレンドを取り入れつつ、着心地の良さや動きやすさを重視したデザイン
ユニフォームと一言で言っても、従業員が一日中身につけるものなので、自然とお店のイメージとも結びつくようになる重要な要素の一つです。
本文を参考に、ぜひお店のイメージに合う制服を選んでみてください。